チョコレート Copy of New Site 0

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古代メキシコではカカオは疲労回復の薬効がある食物として珍重されていました。ただしその当時のカ
カオは、甘いお菓子として親しまれていたのではなく、唐辛子やスパイスなどを混ぜたドロドロの苦い
ドリンクでした。バナナの葉などで発酵させた後、石臼ですり潰したカカオ豆にバニラや胡椒、薬草を
合わせて湯を加え、泡立てたもので、とろみをつけるためにトウモロコシの粉が加えられていました。
これはショコラトルといい、いわゆるショコラショーの原型なのですが、現代とは違いカカオ豆をなめ
らかにすり潰す技術がなかったことや、 カカオ豆の中のカカオバターが55%と多量なため、 湯と分離
して固形物が沈殿してしまうことなどから、ザラザラと口当たりが悪く、決して美味しいとはいえない
ドリンクだったと思われます。当時のショコラショー専用のポットには、特別に刻みをつけたかき混ぜ
棒(モリネット)が入っていますが、これはどうしても沈殿してしまう固形物を激しくかき混ぜ、泡立
ててから飲むための道具でした。
14世紀から16世紀のメキシコで強大な勢力を誇ったアステカ王国では、 カカオは伝説の神・ケツァル
コアトルが人間に与えた賜物として尊ばれていました。このようなチョコレートドリンクは、国王をは
じめ、限られた階級の人間しか口にすることが出来ない高貴なものだったのです。国王のモンテスマは
大変なチョコレート好きで、 黄金の杯で1日50杯ものショコラトル (チョコレート)を飲んだといわ
れています。また、通貨としての価値もあり、カカオ豆100粒と引き換えに奴隷1人が売買されたとも
伝えられています。
神の贈り物として崇められたカカオがヨーロッパに伝えられたのは、大航海時代にスペインのエルナン
・コルテス将軍がアステカ王国を訪れたことがきっかけでした。彼は、モンテスマの宮廷で、最も贅沢
なもてなしのひとつとしてショコラトルをふるまわれます。生まれてはじめて経験した素晴しい味わい
はコルテスの心を虜にし、やがてアステカ王国の征服を成し遂げた彼はその財宝とともにカカオをスペ
インへと持ち帰りました。コルテスは、カカオの薬効をすでに知っており、自軍の兵士にも飲ませて疲
労回復に利用していました。「これを飲むと1日中疲れを知らず、食べ物を必要としない」と、 彼は記
しています。強大な王国を滅ぼしてしまうほどの魅力を持ったカカオは、コルテスにとって、まさに神
秘の食べ物だったのでしょう。

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